「絶対風邪をひかない方法って知ってる?」
「えっ、急にどうしたのノブ先生。」
「絶対風邪をひかない方法?そんなのあるのー?」
「うん、それはね・・・生の玉ねぎをそのまま食べるの。」
「・・・。」
「ねぇお母さん、生の玉ねぎちょうだい!」
「え!?○○、生の玉ねぎはそのままだと食べられないわよ!」
「えーっ、だって先生が・・・」
「食べられないってば!とにかく駄目なものは駄目だからね!」
こうなったらこっそり食べるしかない、と思った○○くんはお休みの日、お父さんお母さんからお留守番を頼まれたときに台所から包丁と玉ねぎ、それにまな板を取り出しました。
「なんだい!お母さんってば僕のこと子ども扱いして!僕は今のどが痛かったり鼻水が出てきたりして大変なんだよ!」
そう言いながら○○くんは玉ねぎを切り始めました。
「うーん、包丁って結構重いし思ってたよりも少し切りにくいなぁ。っていうか保育園ではさみも使えないのに、包丁なんて使って良かったのかな?」
○○くんはザクザクと玉ねぎを切り続けました。
「よし、とりあえずこんなもんでいいのかな?さっそく食べてみよーっと!パクッっとな。」
「・・・うええええええええええええっ!!なにこれ!?めちゃくちゃ辛い!水を飲んでも口の中が辛いし、ヤバすぎるよ!!」
「ただいまーっ。○○、お留守番ちゃんと出来たー?ってキャーッ!!何勝手なことしてるのよー!!」
その日、僕はお母さんにものすごく怒られた。