いつも私ばっかり

「お母さん、お姉ちゃんが叩いた。」

「だって私が使ってる玩具を○○が勝手に取ったんだもん!」

「○○!お姉ちゃんなんだから少しくらい貸してあげなさい!」

「なによ!いっつも貸してあげてるのに!お姉ちゃんなんかなりたくなかった!お姉ちゃん嫌い!」

そう言って、私は家から飛び出した。

「へー、○○ちゃんのお家でそんなことがあったんだ。」

「確か○○ちゃんの家にも妹いるよね?」

「えっ?うん、そうだけど。」

「○○ちゃんもやっぱり、妹に玩具取られたりするの?」

「うーん、たまにね。」

「どうしてお姉ちゃんは玩具とか貸してあげなきゃいけないんだろう?お姉ちゃんって関係あるの?」

「えっ俺?」

「そう。○○ちゃんのお兄ちゃんである○○くんは玩具貸してあげてるの?」

「うーん、そもそも○○とは遊ぶ玩具が違うからあんまりケンカにならないと言うか。」

「そっか。」

「えっ?俺?」

「うん!○○くんは○○くんのお兄ちゃんでしょ?玩具貸してあげてる?」

「うん、まぁ・・・。というか○○の遊ぶ玩具にはもう興味が無いというか。」

「歳が離れてるとあんまりケンカにならないの?」

いつの間にか、外は暗くなってみんな帰る時間になった。

「あーあ、妹なんて欲しくなかったなー。」

「えっ!?○○ちゃんはそう思うの!?」

「だってお父さんお母さんは妹の味方ばっかりだし、一緒に遊んだりするのも妹ばっかりなんだよ!本当は私もお父さんお母さんと一緒に遊びたいのに。『今忙しいから』とか『後でね』っていつも言うんだよ。」

「○○ちゃんだって、お家であんまり遊べないからゆうすけ先生と一緒に遊んでるんじゃないの?」

「えっ?そうなのかな・・・?」

「ゆうすけ先生ってすごいよね。誰にでも話しかけてくれるし。しょうたろう先生といい勝負だよ。この前ね、怖いお化けが映った写真見せてくれたんだよー!」

「・・・。」

「あれ、どうしたの?」

「もしかして、ゆうすけ先生とかしょうたろう先生って私とか○○ちゃんが寂しい気持ちなのを知ってていつも話しかけてくれるのかなぁ。」

「えっ?」