出来ないことは出来ないままでもいい?

「ねえ僕も入れて。」

「やーだよー!」

そう言われて怒ったのはだいすけくん。○○くんの頭を思いっきり叩きました。

叩かれた○○くん、仕返しとばかりにだいすけくんの鼻に思いっきりパンチをしました。

「うわああああっ!○○先生!だいすけくんの鼻からいっぱい血が出てるー!!」

「ぎゃああああああああ!」

お部屋の中は大騒ぎになりました。

「どうして鼻にパンチなんかしたの?鼻にパンチしたら簡単に血が出て骨も折れちゃうってことわかるよね?」

「だって、、、」

そう言う○○くん。

「○○先生、だいすけくんは○○くんと遊びたかったんだけど『やーだよー』って馬鹿にするような言い方したんだよ。」

様子を見ていた○○ちゃんが入ってきて言いました。

「なんで普通に『ごめんね、ちょっと難しいかも』って言えないかな?それだとだいすけくんが怒るのも無理ないよ。だって馬鹿にするような言い方しているんだもの。」

「・・・ごめんなさい。」

「あれっ、珍しく素直に謝るんだね。じゃあ○○くんはどうしてだいすけくんと一緒に遊べなかったの?」

「だいすけは、出来ないこと、めんどくさいことからはいつも逃げてばっかりだから。」

「?」

「僕はいつも保育園で玩具の片づけを頑張ってるのに、だいすけは何もしないで走ってばかり遊んでる。そんなめんどくさいことから逃げてるやつなんかと一緒に遊びたくない。一緒に遊んでも、どうせ片付けるのは全部僕なんだ。」

「それだけじゃないよ。」

そこへ突然〇〇くんがやって来ました。

「だいすけはご飯を食べる時もいっぱい残すんだ。そのくせおやつの時なんかはなんでも食べるくせに。せっかく給食の先生がいつも僕たちのためにご飯を作ってくれてるのに。

ねぇ知ってる?給食のご飯って僕たちのお父さんお母さんがお金を払ってくれてるから食べれるんだよね?給食を残すってことは、それだけお父さんお母さんのお金をゴミ箱に捨ててるってことなんだよ!」

そこへ更に○○くんも入ってきました。

「って言うかさ、だいすけって難しいことからは何でも逃げてるよな?○○先生が新しい遊びを持ってきてくれても難しそうだったら全然やんないし。いっつも簡単な遊びばっかりやってる。」

「えっ、それって例えば?」

○○先生は聞きました。

「逆上がりあるじゃん。この前○○先生が逆上がり出来ない人に出来るようになるための練習を教えようとしていたんだ。それでだいすけも誘われたんだけど、あいつ逆上がりの練習からも逃げ出したんだぜ?練習しないで逆上がりなんか絶対出来るようにならないのに。あいつ大人になっても逆上がり出来ないよ。そんな嫌なことから何でも逃げてる大人になんて僕は絶対なりたくねえわ。」

○○くんが言いました。

「それめっちゃわかる!嫌なことから何でも逃げてる人ってお金持ちにも新しい友だちを作ることも結婚することも出来ないよ!だってやってることが子どもだもん。難しそうだったら先生でも友だちでもお父さんでもお母さんにでも頼ればいいのに。大人になんか一生なれない、ずっと子どものまんまだよ!」